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余録

嫉妬、妨害、奸計…

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 嫉妬、妨害、奸計(かんけい)。穏やかでないこれらの熟語に共通するのは「女へん」の漢字である。国際法学者の小寺初世子(さよこ)さんは「女性蔑視の観念を刷り込む」として、女へんを人べんに変えることを著書で提案している▲英語圏では社会の変化に応じて単語を言い換えてきた。「議長」を表す「チェアマン」は、今では「チェアパーソン」が常識だ。米バークリー市は、条例に従ってマンホールを「メンテナンスホール」と言い換えた▲女へんに家と書く「嫁」にも、時代錯誤が漂う。旧民法下では、結婚した女性は夫の家の戸籍に入り、家長に庇護(ひご)される代わりに、親権や相続権を制限された。この家制度は、1947年の民法改正まで続いた▲きょう22日は、その改正民法が公布された日だ。以来72年を経ても、女性を古い価値観に縛りつけようとする圧力は強い。その象徴が夫婦別姓を認めない民法の規定であろう。日本は先進国で唯一、同姓を強制する国だ▲結婚の際、改姓するのは9割が女性だ。たび重なる国連の勧告や訴訟にもかかわらず、「別姓は家族の一体感が失われる」という姿勢を崩さないのは自民党。これが「女性活躍」を掲げる政権与党とは▲安倍晋三首相は、参院選の党首討論会で選択的夫婦別姓に賛成するか問われて唯一挙手せず、「印象操作だ」と不満げだった。よく見れば「姓」という漢字も女へん。かつて血筋が女性の系統で考えられていたことが起源だという。伝統にこだわるなら、そこまでさかのぼってみてはどうか。

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