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全国高校駅伝2021

2021年12月26日に京都市で開かれる男子第72回、女子第33回全国高校駅伝競走大会のページです。

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全国高校駅伝 男子 仙台育英が12年ぶりV 震災後初

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1位でフィニッシュする仙台育英の吉居駿=たけびしスタジアム京都で2019年12月22日午後2時31分、川平愛撮影
1位でフィニッシュする仙台育英の吉居駿=たけびしスタジアム京都で2019年12月22日午後2時31分、川平愛撮影

 男子第70回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催、SGホールディングス特別協賛)は22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に7区間42・195キロのコースで開催され、仙台育英(宮城)が第58回(2007年)大会以来12年ぶり8回目の優勝を果たした。東日本大震災翌年の12年、同校の主力部員が愛知・豊川に大量転校して以降、初の優勝となった。

 都道府県予選で出場校中トップのタイムをたたき出したチームが、実力通りの力を発揮した。ともに都大路を1年時から走る吉居大和、喜早駿介の3年生ダブルエースが、文字通り「柱」となった。前回大会は1区で42位に沈んだ吉居だが、「去年は悔しかった。絶対に区間賞を取る」と序盤からハイペースを保ち続けた。見事に雪辱を果たし、今夏の全国高校総体5000メートルで日本人トップでフィニッシュした貫禄を示した。1万メートルで28分52秒と超高校級の記録を持つ喜早も、安定感のある走りで上位をキープした。

 ともに入学時から高い実力を示してきた2人。真名子圭監督(41)は「(2人が)3年生になった時に(優勝を)狙わないと」と思い描いてきた。2人も「苦しい時も助け合ってやってきた」(吉居)と、普段からとても仲が良い。だが、真名子監督は「競技場に入ったらライバル」と言い続けてきた。高校トップレベルの選手同士が競い合い、チーム力を全国屈指にまで引き上げた。

 震災以降、悲願だったV奪還。震災翌年に陸上初心者を含む部員8人の状態から同校の指導を始めた真名子監督は、ともに戦った選手たちと歓喜の瞬間を迎えた。【伝田賢史】

仙台育英(仙台市)

 1905年に私塾「育英塾」として創立。野球、ラグビーなども強豪。主なOBに東京五輪マラソン代表の服部勇馬ら。

【全国高校駅伝2021】

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