日本のサッカー選手がカンボジアのスタジアムにAED寄贈「安全のバトン、渡す役割を」

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AEDを寄贈したカンボジア・プノンペンのスタジアムで、現地の子どもたちに囲まれる渡辺卓矢さん(下段中央)=渡辺さん提供
AEDを寄贈したカンボジア・プノンペンのスタジアムで、現地の子どもたちに囲まれる渡辺卓矢さん(下段中央)=渡辺さん提供

 東南アジアのサッカーリーグを渡り歩き、今季はモンゴルでプレーしたサッカー選手の渡辺卓矢さん(31)が、カンボジアのサッカースタジアムにAED(自動体外式除細動器)を寄贈した。渡辺さんは「サッカー発展途上の国・地域の環境について問題意識を共有してほしい」と訴えている。

 カンボジアは、代表チーム(国際サッカー連盟=FIFA=ランキング173位)の実質的監督に元日本代表の本田圭佑(フィテッセ)が就任して注目を集めているが、プレー環境は整っていない。

 渡辺さんによると、スタジアムにはAEDがないか、あっても設置場所が不明だったり、使い方の分かる人がいなかったりで、ほぼ機能していないという。現地の関係者によると、2014年にカンボジア代表のGKが練習中に心臓発作を起こし、救命措置がされずに亡くなる事故があった。

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