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アートの扉

良寛 自画賛 良寛像 袖裏繡毬直千金 子ども好きだった禅僧

江戸時代(19世紀)、縦77・5センチ×横26・7センチ、紙本墨書著色、個人蔵

 頭巾をかぶり、錫杖(しゃくじょう)を持った良寛和尚が僧衣の袖から手まりを3個取り出している。赤く着色した紅葉や糸の模様まで描き込まれている。良寛は托鉢(たくはつ)の道すがら、子どもたちに出会うと手まりに興じた。自画像に漢詩の書を添えた本作(自画賛)は、無類の子ども好きだった人柄を今日に伝える。

 1796(寛政8)年、良寛は諸国行脚を終えて越後に帰郷した。40歳になった明くる年、「五合庵(ごごうあん)」と呼ばれる山深い草庵に居を構え、20年間暮らした。小鉢に米や野菜を分けてもらい、托鉢から戻ると座禅をし、小野道風のかなや唐僧・懐素(かいそ)の草書を学んで独自の書風を磨いた。清貧、高潔の禅僧だった。

 自詠の漢詩を読み下せば、「袖裏(しゅうり)の繡毬(しゅうきゅう) 千金に直(あたい)す 謂(おも)ふ 吾(われ)は好手 等匹(とうひつ)無しと 箇中(こちゅう)の意旨(いし) 如(も)し相問はば 一二三四五六七(ひふみよいむな)」。

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