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棋譜の余白

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棋譜の余白

豊島が序盤で苦しむ意味=山村英樹

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名人就位式であいさつする豊島将之名人=滝川大貴撮影
名人就位式であいさつする豊島将之名人=滝川大貴撮影

 今年最後のタイトル戦となった竜王戦第5局(6、7日・島根県津和野町)を取材した。

 4月には、隣県の山口県萩市で名人戦第2局があった。萩、津和野という観光名所で同じ年に対局が行われ、地元ファンも喜んだことだろう。この2局にいずれも出場したのが、豊島将之名人だった。

 佐藤天彦名人(当時)に挑戦した豊島は、萩での第2局を含めいずれも完璧に近い内容で4連勝し、初の名人位に就いた。名人奪取から約7カ月後に行われた竜王戦第5局は、豊島が広瀬章人竜王(当時)に3勝1敗とリードして迎えた。

 豊島は名人を獲得後、棋聖と王位の防衛に相次いで失敗するなど調子を落としていた。竜王戦は開幕から3連勝したものの、いずれもきわどい勝負が続いていた。それでも「二つ負けて流れはあまりよくなかったが、気持ちを切り替えていこうと。竜王戦で先勝することができ、悪い流れを払拭(ふっしょく)できた」(竜王獲得後の記者会見で)と話したように、初戦を制したことが大きかったようだ。

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