メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

税調取材日記

廃止決まった「超昭和的」減税 知らなかった自分の不勉強を恥じた

自民、公明両党がまとめた117ページにわたる税制改正大綱=東京都千代田区で2019年12月18日午後3時24分、深津誠撮影

 12月12日に、自民、公明両党が決定した2020年度税制改正大綱。税制改正の議論は、11月21日の自民税調総会から本格的に始まったが、それからたった3週間でA4判用紙117ページに上る大綱がまとまった。短期間でそれほどの内容を決めることができたのは、それ以前から税調幹部や財務省が水面下で改正案を練り上げてきたからだ。【深津誠】

 そして、今年秋に自民税調会長に就任した甘利明氏が意欲を燃やした次世代通信規格「5G」やベンチャー企業に投資する企業の法人税を減税する税制も、新設が決まった。

 「大企業に手厚く、庶民に厳しいという批判は当たらない」。甘利氏は12日、大綱をまとめた後の記者会見でそう強調した。「今回の税制改正が大企業優遇となっているうえに、減税で財政再建も遠のくのでは?」という質問への答えだった。批判が当たらないのは、「古い税制からコスパ(コストパフォーマンス)の高い、時代の要請にあった税制にスクラップ・アンド・ビルド」するからだという。既存の企業向け減税を廃止して代わりに導入するため、大企業への優遇策の数が増えるわけではなく、財政面でも大きな影響はないという理屈だ。

 財政への影響を最小限にとどめるというのは、税収維持に腐心する財務省が税調に示した最低限の防衛ラインだろう。ただ、一般市民の感覚では、不要な減税制度をやめるのは当たり前だ。しかも、消費税…

この記事は有料記事です。

残り1175文字(全文1761文字)

深津誠

2008年入社。大分支局、福島支局、社会部を経て、18年から経済部。銀行やフィンテック業界などを取材し、19年10月から財務省と内閣府を担当。0歳児の父親で、「保育園に落ちた」の当事者となり、税制や財政のあり方を身近に感じ始めた。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 二階氏「ケチつけるな」に見え隠れする「権力集中の弊害」

  2. 政府への怒り・いら立ちが書き込みの大半に 一部でマスコミ批判も 毎日新聞世論調査

  3. 爆笑問題の田中裕二さん、くも膜下出血・脳梗塞で救急搬送され入院

  4. ORICON NEWS 今泉佑唯が結婚&妊娠を発表 お相手は人気YouTuberのワタナベマホト

  5. ORICON NEWS 新型コロナワクチン、6割超「受けたくない」 女子高生100人にアンケート

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです