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税調取材日記

少数の男性が密室で決めるプロセスに突破口を開けた「台風」を見た

与党による2020年度税制改正大綱の決定後、記者会見で質問を聞く自民党の甘利明税調会長(右)と公明党の西田実仁税調会長=国会内で2019年12月12日午後2時59分、川田雅浩撮影

 12月12日、与党税制改正大綱の決定を見届けた。日本国民として暮らす以上無関係ではいられないが、小さな世界で決まっていく。それが私の見た「税制改正」だ。【藤渕志保】

 永田町の自民党本部での取材の帰り道、同僚の深津記者と「税調担当になって歩く時間が増えた」という話題になった。試しに、11月21日のキックオフから大綱決定まで、休日を除いた総歩数を携帯電話のアプリで調べると約17万歩だった。100キロほどを歩いた計算だ。だが、主に行き来したのは、霞が関の財務省、国会、議員会館、自民党本部の4カ所程度で、ほぼ半径1キロ圏内に集約される。

 議論の行方を見逃すまいと取材する記者も、陳情に訪れる業界団体も、税制や要望の説明に来る省庁幹部も、結局は税調幹部に行き着く。税制改正は、限られた場所、限られた人による小さな世界で完結する。せめてその中をのぞける窓になりたい、と思いながら日記を書いてきた。

 「いかにも日本的な発想でまとめられた大綱ですね」。大綱決…

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藤渕志保

1991年神奈川県生まれ。2014年に入社し、甲府支局、北海道報道部を経て、18年4月から東京経済部。流通・サービス分野や生命保険・損害保険業界、財務省主税局などを取材。20年4月からは農林水産省と経済産業省、エネルギー業界を担当している。

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