メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ニュース&トピックス

「国民祭典」で「君が代」を歌った森谷真理って誰?

2020年3月にびわ湖ホールで上演するワーグナー作曲「神々の黄昏(たそがれ)」で演じるグートルーネ役について語る森谷真理さん=大津市で2019年8月6日午前11時2分、濱弘明撮影

 「森谷真理(もりや・まり)」と言ってもなじみは薄いかもしれないが、天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」(11月9日)で君が代を独唱したソプラノ歌手、と説明すれば心当たりのある人は多いはず。筆者は縁あって、森谷さんに話を聞く機会を得た。注目のディーバはどんな経歴を持ち、どんな人柄なのだろうか。【濱弘明】

 栃木県小山市出身で母親も声楽家。武蔵野音大の大学院声楽専攻を首席で卒業後に米国へ渡った。2006年にジェームズ・レバイン指揮の「魔笛」(モーツァルト)で難役の「夜の女王」を歌い、メトロポリタン歌劇場にデビュー。その後も欧米の劇場で「椿姫」「ばらの騎士」「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」など人気作の主要な役を歌ったが、日本では無名に近い存在だった。

 国内デビューは14年、びわ湖ホール(大津市)で上演された「リゴレット」(ベルディ)。主役の娘ジルダを歌ってオペラ好きの間で高く評価された。森谷さんによると、たまたま一時帰国し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「帰って来ました」と報告を上げたところ、リゴレットを指揮する沼尻竜典さん(びわ湖ホール芸術監督)から連絡が入り、「2日後のオーディションを受けるように」と言われたという。そしてもちろん、合格した。今でもびわ湖ホールは「私のラッキープレース。来られるだけ来たい」そうだ。

 欧米では、華やかで軽やかに声を転がすような「コロラトゥーラ」と呼ばれる技巧を駆使する夜の女王で確固たる地位を築いた。そういえば日本でのリサイタル、曲の合間のステージトークでは、「どこに呼ばれても夜の女王ばかり」と笑いながらこぼしていた。他には叙情的な役(リリコ)を当てられることが多かったが、日本で歌い始めた頃は「より重いレパートリーにシフトしようと思っていた時期だった」と振り返る。「重い」とは情熱的で激しい感情を乗せた役(スピント)のこと。東京二…

この記事は有料記事です。

残り1050文字(全文1850文字)

濱弘明

1965年、兵庫県生まれ、東京大学法学部卒。89年入社で政治部、特別報道部、地方部、運動部、編集制作センター(整理)などで取材記者やデスクを歴任し、2017~19年大津支局長。19年7月から大阪学芸部長。「選抜高等学校野球大会80年史」の編集責任者を務めた。音楽の演奏史などの分野に明るい。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ブルーインパルス飛行「プロセスはどうでもいい」 経緯明かさぬ河野防衛相に疑問の声

  2. 学校、公共施設で次亜塩素酸水の噴霧休止相次ぐ 厚労省「濃度次第で有害」

  3. ブルーインパルス都心飛行「私が指示」 河野防衛相がブログで明かす

  4. 「花火を見て元気になって」 新型コロナ終息願い、各地で“サプライズ”打ち上げ

  5. やっぱり新型コロナ危険因子だった喫煙、肥満 「足の赤いあざ」が示す感染の疑い

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです