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優生社会を問う

「優生」は終わっていない――。障害者や性的少数者などへの差別は今も続いています。あらゆる生を肯定する社会への道筋を探ります。

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地域で暮らす/下 不寛容、障害児にも

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スタッフに見守られて穏やかに過ごす子どもたち。障害児や家族の支援に必要な施設だ=東京都荒川区の児童発達支援事業所るんるんキッズハートで2019年11月、上東麻子撮影
スタッフに見守られて穏やかに過ごす子どもたち。障害児や家族の支援に必要な施設だ=東京都荒川区の児童発達支援事業所るんるんキッズハートで2019年11月、上東麻子撮影

 毎日新聞の調査で、過去5年間に少なくとも全国21都府県で計68件の住民による反対運動が起きていたことが明らかになった障害者施設では、大人だけでなく、子どもの施設にも厳しい視線が住民から向けられていた。一方、開設後に対立を乗り越え、施設側と住民の交流が広がったケースもあった。優生思想を背景とした障害者差別を解消し、共生社会をつくるヒントを現場から探った。【上東麻子、千葉紀和】

 「先生、遊ぼうよ」「よーし、こっちにおいで」。東京都荒川区の児童発達支援事業所「るんるんキッズハート」は、チューブを使って胃から直接栄養を取るなど医療的ケアが必要だったり、発達障害があったりする0~6歳の子どもたちが通う。1日約10人を看護師や保育士ら職員12人が交代で見守りつつ、発達を支援している。

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