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読んでくれる人を思って作って売って届ける仕事
◆『古くてあたらしい仕事』島田潤一郎・著(新潮社/税別1800円)
自分ひとりで立ち上げた出版社「夏葉社」の10年間を振り返りながら、本を作って届けるとはどういうことなのかを考え続けた一冊。編集も営業も事務も発送作業も経理もひとり。年に3冊ほどの本を作り、時間をかけて丁寧に届けていく。
子どものころから、本は「生活の小さな重心のようなもの」だった。本は、ありとあらゆる業界が猛スピードで変化していく中で、そのままの姿をしている。それを「取り残されている」「やがてなくなる」とする人もいるが、「でもぼくは、その本の変わらないところが好きだった。信頼していた、といってもいい」。
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