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記者の目

吉野彰さんノーベル化学賞受賞 環境問題解決の後押しに=信田真由美(東京科学環境部)

ノーベル化学賞の受賞が決まり、リチウムイオン電池の模型を手に笑顔を見せる旭化成名誉フェローの吉野彰さん=東京都千代田区で10月9日、佐々木順一撮影

 今年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)らに贈られた。受賞の要因となったのは、太陽光や風力発電による再生可能エネルギーを蓄えられ「化石燃料のない社会」につながるという期待だ。地球温暖化に伴う気候変動の問題は危機感を増し、解決に役立つ研究開発の必要性は高まっている。今回の受賞を、環境問題解決に向けた新たな科学と技術への投資や、それに携わる研究者を目指す若者が夢を持てる社会の実現へとつなげたい。

 歴史的に科学と技術、産業の発展は公害や自然破壊などを伴ってきた。気候変動も、産業革命後に石油などの化石燃料を燃やし続けてきたために起きている。一方で、環境問題解決の手段にもなり得る。例えば、2014年にノーベル物理学賞を受賞した名古屋大特別教授の赤崎勇、天野浩両氏らが開発した青色発光ダイオード(LED)。エネルギー効率を高め、大幅な省エネを成功させた一例だ。

 日本は50年までに温室効果ガスの排出量を80%削減する目標を掲げている。天野さんは9月に東京であった講演会で、どれだけエネルギー効率を高めればこの目標を達成できるか計算式で示し、こう語った。「『地球環境を守れ』『経済を優先しろ』と感情的に訴える人がいる一方、現状を正確に科学的にとらえようとする人もいる。社会を変えるためにどういう取り組みが必要か、地道に考えている人たちがいると知ってもらいたい」。…

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