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妖精 もっと高く 新体操日本代表、悲願のメダル獲得へ 東京五輪7月24日開幕

世界選手権で獲得したメダルを手に帰国して笑顔の新体操日本代表の(左から)熨斗谷さくら、竹中七海、松原梨恵、杉本早裕吏、鈴木歩佳、横田葵子=2019年9月24日、吉田航太撮影

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 東京五輪・パラリンピックイヤーが幕を開けた。56年ぶりとなる国内での夏季五輪の開幕が7月24日に迫り、同一都市として夏季大会初となる2度目のパラリンピック開幕は8月25日に控える。アジア初開催で日本中が沸いた昨年のラグビー・ワールドカップ(W杯)の余韻が残る中、ラグビー日本代表に負けない結束力を誇る「ワンチーム」は、新体操日本代表「フェアリージャパンPOLA」だ。五輪最終日の8月9日に日本新体操界悲願のメダル獲得を目指す。【円谷美晶】

世界選手権 飛躍の銀

 昨年12月、東京都北区の「国立スポーツ科学センター」(JISS)で、選手たちが練習に汗を流していた。バレエで体の動きや姿勢を確認後、五輪に向けた新しい演技に取り組んでいた。明るい笑みは名の通り妖精(フェアリー)のようだ。昨年9月の世界選手権の団体総合で、年間350日の共同生活で育んだ「あうんの呼吸」で1975年大会以来44年ぶりの銀メダルを獲得したが、慢心はない。主将の杉本早裕吏(23)を中心に「私がこっちに動くよ」「もっとこうした方がいい」と声を掛け合う。練習からさまざまなミスを想定し、互いにフォローしていた。

 どん底から描く成長曲線だ。世界の強化に後れを取り、2004年アテネ五輪は団体での出場を逃した。同年に日本体操協会の強化本部長に就いた84年ロサンゼルス五輪代表の山崎浩子氏(59)が立て直しに乗り出す。06年からは千葉市内で選手と共同生活を始めた。09年からは本場・ロシアのサンクトペテルブルクにも拠点を置き、現在はJISSに隣接する「味の素ナショナルトレーニングセンター」(NTC)の宿泊施設と行き来する。選手たちは「1人の時間はトイレに入っている時だけ。家族です」と口をそろえる。共同生活6年目の鈴木歩佳(20)は「足音で誰が来たかわかるし、顔を見れば相手の気分もわかる」と笑う。

 8位だった16年リオデジャネイロ五輪後の18年のルール改正で、演技の難度を示すDスコア(演技価値点)の上限が撤廃された。各国ともより多くの技を詰め込むようになり、一つの技の終わりが次の技の始まりとなる目まぐるしさだ。強豪国にもミスが出始めた時、「ワンチーム」の一体感がより強みとなり、輝きを増した。

 日本勢は個人、団体とも五輪で表彰台に上がったことはないが、昨年の世界選手権後、杉本は所属企業で「おめでとう」「見たよ」と声を掛けられ、応援と期待の広がりを感じている。優勝したロシアの58・700点に0・5点差まで肉薄した自信を胸に、さらに高度な技に挑む。「一日一日を無駄にしない。見る人の心が動く演技がしたい」と杉本。妖精たちは羽を休めることなく、大舞台へ向かう。

フェアリージャパンPOLA

 新体操団体の日本代表の愛称。2007年に化粧品メーカーのPOLAが公式スポンサーとなり、命名された。現在のメンバーは五輪経験者4人を含め、15歳から26歳までの11人。09年末からは、ロシア人コーチのインナ・ビストロワ氏の指導を受ける。

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