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余録

賭博などで得た金を無駄に費消するのを…

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 賭博などで得た金を無駄に費消するのを「悪銭(あくせん)身につかず」というが、これを「ハウスマネー効果」というそうだ。ハウスはカジノのことで、カジノでもうけた金は失ってもいいとまたカジノで費やされがちだ▲やがて“悪銭”はまたカジノに吸い上げられ、もうけた快感を忘れられない大方の客はさらに身銭(みぜに)をつぎ込むことになる。賭博で確実にもうかるのは、結局のところ確率を味方にしてテラ銭をかせぐカジノ業者だけという次第である▲こちらはカジノ参入をめざす業者がばらまいた先行投資の悪銭をふところに入れていたのか。先日の小欄で触れた自民党の衆院議員、秋元司(あきもと・つかさ)容疑者が中国企業の関係者から現金300万円を受け取った収賄の疑いで検察に逮捕された▲カジノを含む統合型リゾート(IR)の候補地がとりざたされる中、早くも露見したIR利権をめぐる政界汚職だ。国会議員の収賄容疑での逮捕は実に17年ぶりで、IR担当の副内閣相などを歴任した当人は疑惑を全面否定していた▲国内に運営のノウハウのないカジノには外国業者が参入を競う。確率の女神に守られた莫大(ばくだい)な利権は日本に何をもたらすのか、懸念する声はかねてあった。IRの旗振り役だった政治家の近年にない収賄事件はその一つの答えだろう▲悪銭に飛びついた政治家は他にもいたのか。IR参入を図る他のカジノ業者の動きは公正か。改めて厳しい目でIR構想を点検し、政治や社会の腐敗をもたらす“ハウスマネー効果”を防がねばならない。

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