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カジノを含む統合型リゾート(IR)参入に絡み、衆院議員の秋元司容疑者(48)が東京地検特捜部に逮捕された。捜査は、IR誘致レースの舞台裏で現金が飛び交っていた疑いを浮上させた。不祥事で一度は信用を失った特捜部にとって10年ぶりの現職国会議員の逮捕。今後の捜査で真価が問われそうだ。【巽賢司、服部陽】
国会にらみ越年捜査
特捜部が、年の瀬の迫った異例の時期に現職国会議員の逮捕に踏み切ったのは、国会審議への影響を最小限に抑えるためだったとみられる。捜査の焦点は、中国企業から不正な依頼が明確にあったか否か、あったとすれば、それを受けて秋元議員が具体的にどのような便宜を図ったかに移る。
特捜部は2019年7月、企業主導型保育事業を巡る助成金の詐欺容疑で、秋元議員との親密な関係を周囲にアピールしていた福岡市のコンサルティング会社社長を逮捕した。当時から、複数の疑惑が取り沙汰されていた秋元議員の存在を意識していたとみられ、周辺の捜査を続けてきた。捜査の過程で、今回のIRを巡る海外からの資金移動を突き止めた模様だ。
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