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メディア時評

カタカナの「ヒロシマ」で思うこと=斎藤桂・京都市芸大専任講師

 11月23日、フランシスコ・ローマ教皇が来日した。同25日の毎日新聞には「ナガサキから世界へ」「ヒロシマから正義を」と、カタカナを使った見出しがつけられた。教皇はスペイン語で演説をしたのだから、カタカナにしたのは新聞である。この見出しは教皇の発言を反映したものではあろうが、私は「意訳」を伴うカタカナ表記には危うさを覚える。

 カタカナの「ヒロシマ」は、1946年のジョン・ハーシーによるルポ「Hiroshima」の訳題とその後の反核スローガンで普及した。訳語らしさを示して問題の国際性・普遍性を強調する意図だったのだろう。私はこの「ヒロシマ」の名を掲げる真摯(しんし)な言論には敬意を持ち、この語自体の是非は問わない。だが、強い意図を伴った言葉は、その意図を常に明確にせねば、ただ色がついた言葉として容易に誤解を招くことにな…

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