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人を殺傷してしまったのは特異ですが、植松聖(さとし)被告(29)の考えと我々が思ってしまっていることの間に、そう距離はない。事件の根には「社会に対する無駄な危機感」があります。「世の中が悪くなる」という話が本当なのか問わねばなりません。
少子高齢化で働き手が不足し、今は暗く未来はもっと暗いとの世界観を彼も刷り込まれています。その見立ては間違っています。
寿命が延びて働ける期間は長くなり、働きたい高齢者も増えています。例えば、定年は余った人に穏便に退場してもらう仕掛けだったので、変えたらいい。介護など局所的に人が足りない部分は、見合ったお金を払っていないからで、足りるようにすることは可能です。「無駄な危機感」の前提を一つずつ検証する必要があります。
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