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赤いダイヤ

官民一体で街全体を作り替える勢いで進む中国の技術革新(イノベーション)。次世代産業をリードする新技術「赤いダイヤ」探しにまい進する現場を歩いた。

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「ビッグデータ」の光と闇 交通違反、見せしめ(その1)

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中国に広がる交通違反者暴露台。電動バイクで信号無視をした女性の顔と個人情報がさらされていた=中国江蘇省無錫で11月
中国に広がる交通違反者暴露台。電動バイクで信号無視をした女性の顔と個人情報がさらされていた=中国江蘇省無錫で11月

 上海に近い江蘇省無錫市。10月上旬、大学の講義を終え、タクシーで家に向かっていた女子大学生(22)は思わず声を上げた。窓越しに見た繁華街に設置された大型モニターに、友人の顔写真が映し出されていたためだ。一部がモザイクで隠されてはいるものの、名前や身分証の番号までさらされている。急いで写真を撮り、友人に送ると「確かに私のようだ」との答えが返ってきた。

 モニターは「交通違反者暴露台」と呼ばれる。信号無視など市民の交通マナーの悪さに頭を痛めた地元警察が2017年8月、市内3カ所に設置したものだ。交差点の監視カメラが信号無視など交通ルールに違反した歩行者や自転車を自動で探知。撮影した画像の顔写真と、当局が保有するデータを照らし合わせて本人を特定し、5分以内にモニターに表示する。特定率は95%以上といい、違反者には警察から連絡が入り、罰金が命じられる…

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