町の年齢別人口構成が、65歳以上人口のピークを迎える2040年の日本の構成とほぼ一致する北海道津別町。道東にある人口約5000人のこの町で現在、地域のお年寄りが主体となり、同じ高齢者を支える福祉のまちづくりの実験が成果を上げつつある。「未来の日本」から見える景色とは――。
●困りごとを把握
「1人暮らしで気になる人はいますか?」「隣の〇〇さん、暖房費がかかるって、あまり使っていなくて体調が心配なんだよね。最近老人会にも出てこないし」
津別町活汲(かっくみ)地区の自治会集会所では毎月1回、地域の総合相談所「ぽっと」が開かれる。今月上旬は「担い手」と呼ばれる60代後半~70代の男女6人を中心に、町の保健師、社会福祉協議会職員ら専門職が加わり、住民から聞き取った話を出し合った。
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