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週刊テレビ評

「伊藤詩織さん全面勝訴」 適切に報じ、反性暴力を示せ=金平茂紀

東京地裁で勝訴後、記者会見する伊藤詩織さん(右)=東京都千代田区で2019年12月18日午後4時2分、丸山博撮影

 TBS在職中に、ワシントン支局長、首相官邸担当の政治部記者などを歴任した山口敬之氏という人物がいる。僕よりも13歳下の後輩。その仕事の仕方や流儀、人となりなどを多少なりとも知っていた人物だ。その人物が、ジャーナリスト志望の女性、伊藤詩織さんに対して、意識を失った状態で性暴力を働いたとして告訴された。刑事告訴を受けて警視庁が捜査し準強姦(ごうかん)容疑で書類送検したが、東京地検が容疑不十分で不起訴処分とした。

 この過程で不可解な事実がある。山口氏に対する逮捕状が東京地裁から発布されたが、執行直前に警視庁刑事部長が現場に指示して逮捕を取りやめさせたのだ。その事実は、週刊新潮の果敢な報道によって刑事部長(当時)自身が認めている。詩織さんは、実名と姿をさらし、検察審査会に不服申し立てを行った。だが結果は「不起訴相当」との議決だった。検察審査会で何がどのように審査されたかは全くのブラックボックスだ。

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