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余録

1964年、前回東京五輪の聖火リレー最終ランナーが…

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 1964年、前回東京五輪の聖火リレー最終ランナーが19歳の早稲田大学生、坂井義則氏(故人)に内定したのは、10月開会も迫ったころだった。坂井氏浮上を伝えた同年8月10日の小紙夕刊は、広島出身で原子爆弾の投下日に生まれたことや、オリンピックと原爆を結びつける人選に反対論があったことを報じている▲最終ランナーは当初、陸上界の功労者との話もあった。だが、選手強化対策本部長の大島鎌吉(けんきち)氏が「若者に任せればいい」と主張したことが流れを変えたという(岡邦行著「大島鎌吉の東京オリンピック」)▲来年の五輪に向け、全国をかけ巡る聖火ランナーが次々と公表されている。自治体の推薦枠では各地ゆかりの著名人が名を連ねた。ややタレント偏重ではないか、との指摘もあるようだ▲かねて聖火リレーには、政治的要素が絡んできた。近代五輪で導入されたのはナチス統治下で国威発揚が強調された36年のドイツ・ベルリン五輪からだ。2008年の北京五輪の際はチベット問題を巡り、各国で激しい抗議や妨害にあった▲前回東京五輪の海外の聖火ルートは先の大戦で反日感情が根強かった東南アジアを経由した。坂井氏の起用とともに、平和国家をアピールする点では一貫した道程だった▲さて、来年夏の最終ランナーはまだ、発表されてはいない。過去の五輪では著名なメダリストが起用されることが多いものの、誰に白羽の矢を立てるのか。「2度目の東京」のモチーフを映し出すような人選をみてみたい。

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