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早川町の雨畑ダムに土砂が堆積(たいせき)し、上流の河床が上昇している問題は20日、ダムを所有する日本軽金属が2025年までに最大700万立方メートルの土砂をダム湖と上流から排出する方針を示し、進展を見せた。しかし、住民が長年抱えてきた不安は今も払拭(ふっしょく)されていない。
「また台風シーズンが来れば土砂が大量に入ってくる。期待はできない」。雨畑ダム上流の本村地区に住む男性は突き放すように語った。撤去した土砂の運搬方法や処分先が決まっていない今の状況では日軽金の計画は絵空事に見えるからだ。
1967年の完成から半世紀以上が経過し、ダム湖の約9割に土砂が堆積する雨畑ダム。上流でも堆積は進み、18年10月に雨畑川があふれ民家が浸水した。住民の要望にもかかわらず対策は講じられないまま今年8月と10月の台風で再び川が氾濫し、家屋などが浸水。
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