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第1部 理念/1 山を守る誇り 選手村「ビレッジプラザ」の木材、脱サラ移住者が切り出す

どの木を切るべきか、木の状態を見ながらスギの間伐作業をする山本徹さん。「今、間伐しているスギは約60年前に植えられたもの。どのような山を作っていくかで人々の生活が変わる。林業は自分たちの世代ではなく、次の世代のことも考えなければいけない」と話した=長野県根羽村で、竹内紀臣撮影

 日本の木材が世界をもてなす。東京五輪・パラリンピックの選手村にできる交流施設「ビレッジプラザ」には、全国63自治体から提供されたスギやヒノキが使われる。「持続可能な開発目標(SDGs)への貢献」を象徴する取り組みだ。

    ◇

 師走の早朝、スギの産地として知られる長野県根羽村(ねばむら)。森林組合の山本徹(てつ)さん(43)がチェーンソーを止めると、高さ20メートルを超すスギの木が音もなく傾いた。気温は3度。呼気は白い。隣の枝が邪魔をしかけたが、自重が勝った。わずかな樹間に倒れ込む。どうっと地面が揺れる。

 2018年春に村からビレッジプラザへ提供する木材を切り出した。「ようやく狙った方向に倒せるようになってきました」。土地の言葉で「山師」と呼ばれる木こりになって3年目。もとは埼玉県内の自動車部品メーカーで課長をしていた。

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