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第1部 理念/1 五輪整備、奪われた森 型枠に熱帯材21万枚、禁止なく

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伐採した木材を集めるため、TAN社が切り開いた更地。周辺の森は伐採され、農園に変わる=インドネシア東カリマンタン州で(オランウータン保護センター提供)
伐採した木材を集めるため、TAN社が切り開いた更地。周辺の森は伐採され、農園に変わる=インドネシア東カリマンタン州で(オランウータン保護センター提供)

 天井や壁を彩るスギやカラマツが「和」のぬくもりを醸し出す。東京五輪・パラリンピックに向けて新設された国立競技場(東京都新宿区)や有明アリーナ(江東区)には、国産の木材がふんだんに使われている。「環境に配慮した五輪」の象徴だ。その裏で、基礎工事に必要な型枠合板に使い捨ての木材が消費されたことはあまり知られていない。その数は9競技場で31万枚を超える。このうち3分の2以上の約21万枚がインドネシアとマレーシアの熱帯材だ。供給源をたどると、「森を奪われた」という人たちがいた。

 丘を越えると一気に視界が広がった。運河沿いの森が切り開かれ、むき出しの地面に丸太が積み上げられている。かつてここにはマングローブが群生していた。絶え間なく鳥のさえずりが響き、カニを探すのが楽しみだった――。近くの漁村に住むサムスル・バハリーさん(35)はつぶやいた。「森が死にかけている」

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