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妊娠を誰にも言えず、ネットカフェ転々…“漂流”している妊婦に「居場所」を

ピッコラーレが東京都内で開いた居場所づくりプロジェクトのキックオフイベント=ピッコラーレ提供

 思いがけない妊娠に悩む女性たちを支援する助産師や社会福祉士らでつくるNPO法人「ピッコラーレ」(東京都豊島区)が、豊島区の空き家を改装し、居場所のない若年妊婦が安全に休息できる居場所を作ろうと準備を進めている。相談者の中には、妊娠を誰にも言えず、インターネットカフェや知人宅を転々としながら日雇いバイトで生活をつなぐ女性たちがいるという。代表の中島かおりさんは「妊娠前から困難を抱え漂流せざるを得ない妊婦さんが安心できる居場所を作りたい」と話す。【塩田彩/統合デジタル取材センター】

 ピッコラーレは2015年、予期せぬ妊娠に悩む女性を支援する「にんしんSOS東京」として活動を始めた。相談を受け付ける相手は中高生から中年女性まで幅広く、毎月新規で100件を超える。助産師や社会福祉士らがオンラインの無料電話やツイッターなどで相談を受け、首都圏内では産科受診や女性相談、生活保護申請窓口への同行も行う。

 活動開始から1年がたつ頃、特に若い妊婦の中に、必要最低限の衣食住すら得られない人がいることが分かってきた。面談をしようにも面談先まで来る交通費がなかったり、妊娠したことを家族に隠し深夜に家を抜け出して連絡したりするケースもある。性風俗店の寮で出産した女性もいた。中島さんは「安全な出産には周囲の支援が不可欠。妊娠すると本人の体や心だけでなく、パートナーとの関係性や働き方なども大きく変化する。その変…

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塩田彩

大阪府出身。2009年入社。前橋支局、生活報道部を経て19年5月より統合デジタル取材センター。障害福祉分野を継続的に取材しています。好物は児童文学。

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