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中村哲さん銃撃1カ月 「人はそれほど醜くもない」伴走した編集者が語る「志の深さ」

 アフガニスタンで医療・農業支援に取り組んでいる福岡市のNGO「ペシャワール会」現地代表で医師の中村哲さんが現地で活動中に銃撃され、73歳で亡くなって1カ月。中村さんとはどんな人だったのか。会の広報担当理事であり、30年以上も活動を支えてきた出版社「石風社」(福岡市)代表の福元満治さん(71)は語る。「経済至上主義の物質的な豊かさとは無縁で、なおかつ清貧だとか平和を声高に語ることはない。理想について説教をすることなく、具体的に実践する。かといって聖人君子とも違う。ちょっとあまのじゃくで、物質文明の中で、それと異なる世界を見ている人がいた。それが中村先生だった」【西部報道部/佐野格、飯田憲】

 「いつかこんなことが起こるだろうと思っていた。でもいまだに現実感がない。火葬場で中村先生のお骨も見たのだが」。2019年12月4日にアフガニスタン東部・ジャララバードで中村さんらの乗る車が武装集団に襲撃され、アフガニスタン人の運転手ら5人とともに命を落とした。あと数日で年が明けるという2019年の師走の夕暮れ、福元さんは石風社の事務所で天井を見上げた。涙は出ない。あるのは喪失感だけだった。

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