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第1部 理念/2 消えた家、消さぬ街 国立競技場整備で都営退去 87歳、ささやかな決意

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完成したばかりの国立競技場の前に立つ菊池浩一さん=東京都新宿区で2019年12月23日、宮間俊樹撮影
完成したばかりの国立競技場の前に立つ菊池浩一さん=東京都新宿区で2019年12月23日、宮間俊樹撮影

 完成したばかりの東京・国立競技場は華やかな雰囲気に包まれていた。2019年12月21日夜、6万人の大観衆が詰めかけたオープニングイベント。人気デュオ「ゆず」が「栄光の架橋」を熱唱し、陸上男子100メートルの世界記録保持者、ウサイン・ボルトさんが真新しいトラックを駆け抜けた。

 同じ日の昼ごろ、そのトラックに菊池浩一さん(87)はたたずんでいた。近くの小学校でボランティアをしており、関連イベントで児童たちを引率した流れで中に入れてもらえた。見上げれば巨大なスタンドが迫る。無人の観客席にスマートフォンのカメラを向けた。

 「もう恨んではいませんよ。その場所、その場所で楽しみを見つけて生きるしかないからね」

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