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「ピンク厚底靴」の波、ニューイヤー駅伝にも

ニューイヤー駅伝で一斉にスタートした1区の選手たちの多くがナイキのシューズを履いていた=前橋市で2020年1月1日、喜屋武真之介撮影

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 陸上長距離界を席巻する「ピンクの靴」の波は、1日に群馬県内で行われた全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)にも押し寄せた。午前9時過ぎ、群馬県庁前に並んだ1区の選手37人のうち、30人超がピンク色を中心としたナイキ社製の厚底シューズを履いていた。従来の大会記録を3分25秒も塗り替える驚異的なタイムで優勝した旭化成も、7区間のうち5人が「厚底」だった。

 旭化成同様、大会記録を大幅に更新した2位のトヨタ自動車は東京五輪マラソン代表の服部勇馬ら、3位のHondaもマラソンの前日本記録保持者である設楽悠太ら主力選手が履いている。最長4区で区間新記録を出したMHPSの井上大仁は昨年末から厚底に変えており、黒木純監督は「力感なく前に進んでいる。足の張りもなくなってきた」と効果を語る。

 陸上界では底が薄く軽い靴が長距離走に適しているとされてきたが、常識を覆した。軽くてクッション性のある素材に反発力の強いカーボンファイバー(炭素繊維)のプレートを挟むことで、靴底の反発力とクッション性を両立させた。ある実業団の監督は「5000メートルで15秒は速くなる」と明かす。一方、以前から厚底シューズを履いているという選手は「履き続けて慣れてしまえば、それが普通になってしまう。効果は最初の半年でなくなってしまう」と感じている。

 一方、別のシューズメーカーと長期契約を結んでいる実業団のチームや選手の中には、契約メーカーに断った上でナイキのロゴを隠す加工をして厚底シューズを使うケースもあるという。ある選手は「別のメーカーにお世話になってきた。厚底のことは話せない」と表情を曇らせ、別の選手は「契約メーカーからは『履きたい靴を履いてもらっていいです』と言われていますが、いろいろサポートも受けているので……」と複雑な表情で話した。

箱根駅伝でも「厚底」を求める流れ続きそう

 昨年11月の全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)と12月の全国高校駅伝では、いずれも優勝チームを含めて厚底シューズの着用が目立った。2、3日に行われる箱根駅伝でも、2年連続総合優勝を目指す東海大や11年連続3位以内の東洋大がナイキのシューズを使っており、「厚底」を求める流れは続きそうだ。【小林悠太】

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