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「ゴーン氏は英雄」「既得権益層の仲間」 被告帰国に揺れるベイルート

ベイルートの高級住宅街にある日産自動車前会長のゴーン被告の自宅=2020年1月1日、篠田航一撮影

 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)はレバノン入国後、公に姿を現していない。その動静に注目が集まる一方、レバノン政府の腐敗に怒る首都ベイルートの若者からは「生活が苦しい。金持ちの逃亡劇など興味ない」といった冷淡な声も聞かれた。

 ベイルートの高級住宅街にあるゴーン前会長の3階建て自宅周辺には、小雨の中、1日夜も報道陣が集まっていた。高さ5メートル近い外壁に囲まれた自宅入り口には監視カメラがあり、周辺には警察車両も配置されている。近付いて写真を撮ろうとすると「近付くな」と警察官が怒鳴り、緊張した雰囲気が漂う。前会長の居場所について警察官は「知らない」と素っ気なく答えた。

 前会長の「帰国」について、市民の評価は割れる。スポーツジムのインストラクターをしているモハメドさん(28)は「規律を重視し、正確な仕事ぶりで有名な日本人の監視網を突破したのはすごい」と驚きを隠さない。公務員の男性(35)も「彼は故郷レバノンに多くの投資をしてくれた英雄。帰国は大歓迎だ」と称賛した。

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