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2020に懸ける

「結束力」で金メダルを取りにいく 稲葉篤紀・野球日本代表監督

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2020年の抱負を記した色紙を手にする野球日本代表の稲葉篤紀監督=東京都港区で、宮間俊樹撮影
2020年の抱負を記した色紙を手にする野球日本代表の稲葉篤紀監督=東京都港区で、宮間俊樹撮影

 野球日本代表の監督に就任して約2年半。稲葉篤紀監督(47)が、勝負の東京五輪イヤーへの決意を込めて色紙に記した文字は「結」だった。

 「これまでもずっと、結束力を持ってやってきましたが、選手、コーチ、スタッフ、そして全国の皆さんと結束して五輪の金メダルを取りにいきたい。締めくくる、全うするという意味もありますし、結果を出すということも含めて、この字にしました」

 五輪に向けて着実に準備を進めてきた。「学」を掲げた2018年は多くの選手を試しながら采配の経験を積み、「創」がテーマの昨年は国際大会「プレミア12」で初優勝。選手が一体となった戦いぶりで、五輪に向けた土台を作り上げた。

 「チームとして出来上がってきたという感触は得ましたね。プレミア12では試合に出ていないメンバーがしっかり応援して、いい準備もしてくれた。ここが僕はすごく大事なところだと思っています。『試合に出ていないからいいや』ではないので、途中から出てもそれぞれの持ち味を出せる。そういう部分が非常に良かったと感じています」

 韓国との決勝の直前、苦渋の末に先発メンバーから外した不振の松田宣(ソフトバンク)に「申し訳ない」と言葉をかけた。松田宣は「大丈夫です。ベンチでとにかく盛り上げますから」と返し、声を張り上げたという。就任以来、「ジャパンに対する熱い思い」を求め、練習の合間に積極的に会話を交わして選手とコミュニケーションを深めてきた熱血監督の思いは、着実に浸透している。

 「あれだけのベテラン選手がああいうことをやってくれると、後輩たちはついていきますしね。本当に入ってもらって良かったなと思います。いくら『熱い思いを出してやろう』と言っても、やるのは選手なので。そこを伝えられたかどうかは正直分からないですが、選手たちの姿を見ているとね、思いをみんな持っているなというのは非常に感じましたね」

 就任以来、個人の名前を挙げる際には必ず「○○選手」と呼んでいたが、プレミア12の直前にあった宮崎合宿途中から取材対応時にも名前やあだ名を使うようになった。それも一体感を求めた稲葉流の考えだ。

 「僕は選手をリスペクトしていて、あまり呼び捨てにするのは良くないという考え方なんです。ただ今回は、より選手との距離感を縮めたいという思いが強かったので。より一つになるためには、と。僕の勝手な考え方で、選手がどう思っているのか分からないんですけど(笑い)、親近感はわくと思うんですね。僕が選手だったら、うれしいので」

 4番の鈴木(広…

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