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世界をもてなすホストタウン/2 鹿児島・西之表 ポルトガル(ヨーロッパ) /鹿児島

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火縄銃の実演を披露する種子島火縄銃保存会=西之表市提供
火縄銃の実演を披露する種子島火縄銃保存会=西之表市提供

 (2019年2月登録)

大海が運んだ結びつき

 陣笠(じんがさ)をかぶり足軽衣装に身を包んだ仁禮(にれい)正章さん(41)が火縄銃を構えた。銃口が止まり、射線が定まる。一瞬の静寂を経て合戦場の鬨(とき)の声が聞こえてくるようだ。

 室町時代の1543年、現在の鹿児島県西之表(にしのおもて)市がある種子島にポルトガル人を乗せた船が漂着した。これが日本の「鉄砲伝来」とされ、島主の種子島時尭(ときたか)は船に積まれていた火縄銃を買い求めて島でも造るよう命じた。「以後予算(1543)増える鉄砲伝来」。日本史の勉強でそう覚えた人も多いだろう。

 「鉄砲伝来の地」の魅力を伝えていこうと半世紀近く活動しているのが「種子島火縄銃保存会」。仁禮さんはそのメンバーで、島に修学旅行生が来た時や毎年夏の「種子島鉄砲まつり」などで実演披露している。

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