連載

時の在りか

「靖国」など日本の戦後をテーマに取材を続けている伊藤智永編集委員が、政治を「座標軸」に鋭く論じます。

連載一覧

時の在りか

象徴天皇制を続けますか=伊藤智永

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
上皇さまの誕生日を祝うため、皇居に入られる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=皇居・半蔵門で2019年12月23日、代表撮影
上皇さまの誕生日を祝うため、皇居に入られる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=皇居・半蔵門で2019年12月23日、代表撮影

 令和元年は祝賀ムードのうちに過ぎ、天皇代替わりは一段落した感が漂うが、上皇陛下が退位の決意と併せて投げかけられた宿題は手つかずで残されたままだ。国民がこの先も皇室を存続させるつもりなら、今の皇位継承のしくみでは難しいですよ、という問いかけである。

 即位を祝う万歳に手を振りつつ、皇室の女性たちには哀切の影が差す。皇后雅子さまの涙、上皇后美智子さまの吐血、眞子さまの結婚延期……。

 皇嗣の秋篠宮さまを経て、遠からず皇室の血統を一人で継いでいかざるを得ない悠仁さまと、そんな皇室でも結婚するという女性は、よほど非凡な勇気の持ち主でなければなるまい。

この記事は有料記事です。

残り1711文字(全文1984文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集