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スポーツ界の「見えない存在」に変化 東京五輪に向け性的少数者支援の兆し

 スポーツ界でLGBTなど性的少数者は「見えない存在」となってきた。毎日新聞のインタビューに2019年12月に応じた女子団体球技の2人からも、心と性の不一致などに迷い、本心を包み隠してきた息苦しさが伝わってきた。「多様性と調和」を大会ビジョンに掲げる東京五輪・パラリンピックに向けて意識改革を迫られる中、日本社会にも変化の風が吹き始めた。【田原和宏、円谷美晶、五十嵐朋子】

 「見えない存在」であることを物語るデータがある。日本スポーツ協会(JSPO)が全国9万人超の公認スポーツ指導者を対象に行った17年度のアンケート調査発表で、スポーツ・体育の現場で「身近に性的少数者がいない」との認識を示した割合が回答者(1万492人)の72・3%に上った。研究機関「電通ダイバーシティ・ラボ」の18年の調査によると、国内のLGBTなど性的少数者の割合は8・9%。サッカーチームに1人いても不思議ではない割合だが、多くの指導者は認識できていない。性的少数者の権利擁護に取り組む中京大の來田享子教授(スポーツ史)は「リスクを恐れて選手はカミングアウトどころか、気づかれないように努力しているのが実態だ」と指摘する。

 毎日新聞のインタビューに応じた2人も本心を公表してこなかった。西日本出身の団体球技の選手は「古い考えの人々の中には軽蔑してくる人もいるし、年の離れた人にはあまり言わない」と明かした。別の団体球技で最近まで女子実業団チームに所属した元選手は「まだまだ社会的にマイナスのイメージが強く、企業も評判を守りたい。公表することで会社での扱われ方が変わらないか、全て受け入れてもらえるか、正直分からなかった」と…

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