2019年ノーベル化学賞の受賞者で旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)らが開発したリチウムイオン電池。同賞が「生活に革命を与えた」と評価した通り、パソコンやスマートフォン、電気自動車(EV)など幅広い機器に使われ、今や現代社会に欠かせない基幹製品となっている。調査会社の富士経済は、19年の市場規模が全世界で4兆7855億円に達し、22年には約1・5倍の7兆3914億円に拡大すると見込んでいる。
かつて蓄電池で主流だったニッカド電池と比べて小型・軽量で、充電を繰り返しても性能が落ちにくいのが特徴だ。吉野さんの研究成果などを基にソニーが1991年に世界初の量産化に成功し、京セラの携帯電話に搭載された。その後、ソニーのビデオカメラに採用され、旭化成と東芝の合弁会社や旧三洋電機なども電池の量産を始めた。
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