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映画のミカタ

製作現場の構造転換目指す=勝田友巳

映画黄金期、「忠臣蔵」の撮影風景=東映京都撮影所で1958年11月

 30代、フリーランスの助監督、年収は500万円だが映画での収入は100万円未満。それでも映画が好きで、将来は監督に……。経済産業省が昨年行った、「映画産業の制作現場に関するアンケート調査」の結果から、各質問の最頻値をつないでみた、映画撮影現場で働く人のイメージ。約600人が回答した。

 華やかそうな映画の撮影、実際は過酷だ。1950年代の黄金期から徹夜の撮影も珍しくなかったが、当時はみな映画会社の社員。組合が強く、時間外手当や勤務の間隔など労使の申し合わせがあった。ところが今回の調査によると、今はフリーが7割を占める。そのうち6割が「契約書、発注書をもらっていない」と回答した。心配事は「低収入」「長時間勤務」「将来性」。絵に描いたようなブラック職場。

 にもかかわらず、撮れるだけで満足という監督が張り切り、低賃金もいとわないスタッフが懸命に働く。大量生産される日本映画界を支えるのは、自己犠牲的な情熱と人件費の安さ。夢破れて去る若者も多く、このままではいけないというのは業界内外の一致した見方だ。

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