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自分らしさってなんだろう。

ピンクは女性の色ですか?=下山田志帆のLGBTアスリート考

「体育・スポーツにおける多様な性のあり方」講習会で話す下山田志帆選手=東京都新宿区で2019年12月21日、吉田航太撮影

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 同性のパートナーがいると公表して1年。自分らしく生きたいと決めて活動する中で、感じたこと、気づいたことがあります。アスリート界でLGBTなど性的少数者が置かれている心の悩みについて、今回はお話しします。

 ドイツから帰国後、2019年7月からサッカー女子なでしこリーグ2部の「スフィーダ世田谷」でプレーしています。「しもさん、最近彼女はどう?」。チームメートが自然に質問してくれます。公表しているからこそ、隠し事なくコミュニケーションが取れる安心感があります。また、クラブ側は他の選手と対等に扱ってくれています。LGBT関連の講演会などでチームの名前を出すことに最初は迷いがあったようですが、今は「がんがん行ってこい」と後押ししてくれています。

 ただ、日本のチームに所属する中で違和感を感じる部分もあります。例えば、チームで提供される物に選択肢が少ないこと。色がピンク一色だったり、女性らしい提供品しかなかったり。自分には合わない、つけたくないと思ってもチームでそろえるため「これをつけてください」と言われます。「女性チーム=ピンク」。そんなかわいいイメージが根強いのだと思います。自分に似合ったものを選ぶことができない、嫌だと思った時に「ノー」と言えない空気があります。

 この1年、私以外にも実名で公表する日本の選手が出てくるのか気にしていましたが、出てきませんでした。発信することで生じる責任やリスク、公表することで壊れるかもしれない現状への不安が心の壁になっているのではないか。同じような悩みを抱える約30人の選手と連絡を取り合う中で、そんなことを感じました。「カミングアウトしても大丈夫」と思えるような環境や、発信する最初の一歩を手助けできるような仕組みが必要です。

本人直筆の色紙

 2020年は、LGBT当事者のアスリートはもちろんのこと、LGBT以外のマイノリティーのアスリートとも力を合わせて一緒に行動したいと思っています。五輪イヤーに何ができるのか。焦りも感じていますが、自分らしく進めていきたいと思います。

=随時掲載

しもやまだ・しほ

 茨城県結城市出身のプロサッカー選手。慶大卒業後にドイツに渡り、2019年7月からなでしこリーグ2部のスフィーダ世田谷に所属。ポジションはMF。25歳。

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