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米中のはざまで

日米安全保障条約は1960年1月19日の改定から60年が経過した。自国第一主義を掲げるトランプ米大統領が出現した米国。軍事・経済両面で急速に伸張する中国。両国の2極化が進む中、安保環境はどう変化しているのか。また、日本は両国とどう向き合い、どういう役割を果たせばいいのか。幅広い分野に焦点をあてながら、安保を巡る「いま」を探る。

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安保条約60年 第1部/5 空自、F2後継機開発 「日本主導」無人機、出遅れ

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 2020年度から開発が始まる航空自衛隊のF2戦闘機の後継機。中期防衛力整備計画(19~23年度)に基づき、政府は米英などとの協力を視野に置きつつ「我が国主導の開発」に乗り出す。しかし、この計画については米国の国防総省関係者などから必要性そのものに疑問が投げかけられていた。

 「今さら有人機を造るのか。そんなカネと時間があるなら無人機を考えるべきだ」。米国防総省側が防衛省とのやりとりの中で、そう投げかけたのは中期防策定(18年末)の数年前だった。

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