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記者たちの記憶・阪神大震災25年

阪神大震災が1月17日で発生から25年の節目を迎える。毎日新聞では記者が全国から集結、長期にわたり取材に当たった。東日本大震災が起きるまで、国内では戦後最大だった自然災害から四半世紀を経て、記者が当時を振り返る。

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記者たちの記憶・阪神大震災25年

心も育てた「甲子園」

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阪神大震災の犠牲者を思い、教室の生徒が描いた巨大な絵を前に、子供たちに命の尊さを語る中嶋洋子さん(中央)=神戸市中央区で2015年1月11日午後4時13分、梅田麻衣子撮影
阪神大震災の犠牲者を思い、教室の生徒が描いた巨大な絵を前に、子供たちに命の尊さを語る中嶋洋子さん(中央)=神戸市中央区で2015年1月11日午後4時13分、梅田麻衣子撮影

 今年も「ぼうさい甲子園」の時期がくる。学校や地域での防災教育活動を発表、顕彰する事業だ。創設された15年前は、発案した本紙記者らが応募呼びかけの電話をかけたり運営に参加したりした。

 「ぼうさい甲子園がなければ今の私はありません」。そう言ってくれるのは、神戸市の造形絵画教室「アトリエ太陽の子」代表、中嶋洋子さん(67)だ。

 震災で教え子2人を失った。3カ月後に教室を再開したが、「悲しくて何もできなかった」。だが、ぼうさい甲子園の募集を知り、「絵の力でみんなの心を癒やしたい。神戸の私たちだからこそできることがあるはず」と思ったという。

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