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変革

第11部 プロ野球 パ・リーグ/13 「永久欠番」最後の雄姿

2004年9月27日の近鉄最終戦終了後、梨田は近鉄、オリックス両軍の選手から高々と胴上げされた=貝塚太一撮影

 近鉄バファローズ最後の監督、梨田昌孝(66)が立ちすくむ選手たちを前に思わず叫んでいた。「この(ホーム用の)ユニホームを着て試合するのは最後だけど、これからも野球を続けるんだ。君たちがつけている背番号は永久欠番だ! 頑張って、最後の大阪ドームで戦おう」

 2004年9月24日、大阪ドーム(現京セラドーム大阪)。オリックス・ブルーウェーブとの合併が決まった近鉄が迎える本拠地最終戦の試合前のロッカーに、近鉄の田代和オーナー(13年に86歳で死去)らが訪れた。選手やスタッフを前にして語ったのは、合併が正式に決まったということだけ。ねぎらいの言葉も、わびの言葉もなく、立ち去った。合併構想が明らかになってから複雑な思いを抱えながらも必死に戦ってきた選手たち。その心が折れたのを梨田は敏感に感じ取り、口を突いたのが「永久欠番」だった。

 梨田ら首脳陣、選手たちがグラウンドに出ると、約4万8000人も詰めかけたファンは熱かった。「さよなら」と叫ぶ人、涙を流す人。ちょっとしたプレーにも拍手が湧き起こった。先発登板した13年目の高村祐(50)が「開幕投手より緊張した」という特別な雰囲気の中、梨田は7人もの投手をつぎ込んで勝ちにいった。1軍の試合に出場選手登録されていない選手でさえ、なぜかベンチの中にいる不思議な試合だった。

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