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特集ワイド

1970年への旅 妙なほど明るかった時代 歩行者天国 背景にアンチ自動車思想

東京・銀座などで初めて行われた歩行者天国。いつもなら車の渋滞で歩行者が歩道のスミに追いやられている銀座の中央通りだが、道路いっぱいに人があふれた=東京都中央区銀座で1970年8月2日、小久保正一撮影

 あれは一種のガス抜きだったのか。1970年8月2日、東京の銀座や新宿で始まった歩行者天国のことだ。銀座に連なるビーチパラソルに降り注ぐ白い光を、私はよく覚えている。そこは子供の目にも妙なほど明るく、広々とした空間だった。

 東京には西欧では当たり前の広場がない。政府のことで物申したい人が語りを始め、一人二人と膨らみ、人群れとなってデモ行進が始まる。そんな何かが始まる広場がない。主催者発表で20万人が集まった2012年の原発再稼働反対デモも国会議事堂をめぐる歩道をちまちま歩くだけで、群衆が行き交う新宿の駅前も植え込みだらけだ。

 「集まれない以前に立ち止まれないよ、東京は。歩道にベンチがないでしょ。僕は南イタリアの田舎から来た…

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