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スミレの香り

/192 馳星周 画 田中靖夫

 

「どんなアプリを作りたいと言っていましたか?」

「さあ、そこまでは。でも、GPSを使うアプリじゃないかな」

「どうしてそう思うんです?」

「GPSのことよく訊(き)かれたから。でも、全然違うかもしれないけど」

「真波とのやりとりはどれぐらい続いたんですか?」

「二週間ぐらいかな。柴田、本当に飲み込みが速くて、すぐに教えることなくなっちゃったんですよ。最後のメールで、もうだいたいのことはわかった。ありがとうって。それっきりです」

 わたしはうなずきながら波潟の話を聞いた。

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