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1・17あの日から私は

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阪神大震災25年/1 「震度5強」の悔恨 兵庫県立大大学院減災復興政策研究科長・室崎益輝さん

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阪神大震災当時を振り返る兵庫県立大大学院減災復興政策研究科の室崎益輝科長=神戸市中央区で、望月亮一撮影
阪神大震災当時を振り返る兵庫県立大大学院減災復興政策研究科の室崎益輝科長=神戸市中央区で、望月亮一撮影

室崎益輝さん(75)

 震災発生当時は神戸大工学部教授。兵庫県と神戸市の防災会議専門委員を務め、神戸市の地域防災計画では想定震度を5強とした。そんな都市を震度7の激震が襲った。

 発生した時、副実行委員長を務める日米都市防災会議のため大阪にいた。2日目の日程を現地調査に変え、私もタクシーで大学へ向かった。渋滞のため(兵庫県)西宮市内から歩くと、沿道の家屋は壊滅状態。日本の家は構造上粘りがあると聞いていたので驚いた。

 有史以来の地震を検討し、神戸は5強しか起きないと判断した。震度7は誰も本気にしない空気があったし、自治体関係者から「7では大きすぎて何もできない」と言われた。妥協といえばその通り。無力さが身に染み、悔しさしかなかった。

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