メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

木語

「英雄」殺害の2作戦=坂東賢治

 <moku-go>

 米軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した軍事作戦を巡り、多くの米メディアが太平洋戦争で日本海軍の連合艦隊司令長官、山本五十六元帥の搭乗した陸上攻撃機を撃墜した作戦と比較し、類似点などを指摘している。

 日本には違和感を持つ人もいるだろう。米国滞在で国力の違いを実感し、対米戦争に否定的な考えを持ちながら、開戦後は果敢に戦い、戦死した山本元帥は戦後も「英雄」のイメージを保ち続けた。

 しかし、米国でのイメージは全く異なる。真珠湾の「奇襲攻撃」の立案者として憎まれ、日本に対する敵意をあおるプロパガンダポスターに肖像写真が使われた。

 山本元帥は開戦前、知人に日米開戦になれば、その目標はグアムやフィリピン、ハワイ、サンフランシスコではなく、ホワイトハウスでの「盟」(和平条約)でなければならないと書き送った。

 その覚悟がなければ、開戦に踏み切るべきではないという趣旨だったが、米作製のポスターには「ホワイトハウスで米国に和平を迫ることが楽しみだ」という傲慢な表現で書き込まれた。

 1943年4月、日本海軍の暗号を解読し、山本元帥の動きを知った米軍は南太平洋のブーゲンビル島上空で山本元帥ら搭乗の攻撃機を撃墜した。真珠湾の「復讐(ふくしゅう)作戦」と名付けられた。

 米国務省高官は匿名でのブリーフィングで「これは山本撃墜なんだ。なぜそうしたかを説明しなければならないのか」とソレイマニ氏殺害を正当化した。戦後75年目を迎えても山本元帥のイメージはあまり変わっていないのだろう。

 日米の認識の違いを考えれば…

この記事は有料記事です。

残り363文字(全文1027文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS LiSA、鈴木達央との結婚発表「私たちなりに、これからの人生を想い」

  2. 大津の園児死傷事故、判決言い渡しが異例の延期 弁護側「被告の体調厳しい」

  3. 大津・園児死傷事故 判決延期 弁護側、争う姿勢

  4. 「嘘ばかり。絶対許せない」 園児死傷事故、突然の判決延期に憤る家族

  5. 宿泊キャンセル2215件 業務妨害容疑で母子逮捕 ポイント192万円分不正取得か

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです