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卑弥呼の墓? 箸墓古墳を「透視」調査、宇宙線使い

ミューオンを使って内部を探る調査が続けられている箸墓古墳=奈良県桜井市で2013年2月20日午前10時13分、本社ヘリから小松雄介撮影

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 奈良県立橿原考古学研究所は9日、邪馬台国の女王・卑弥呼(ひみこ)の墓との説がある同県桜井市の箸墓(はしはか)古墳(全長約280メートル、3世紀後半)で、物質を透過する宇宙線「ミューオン」を利用して敷地外から内部の様子を探る調査を実施していることを明らかにした。宮内庁が天皇・皇族関連の施設として立ち入りを厳しく規制する「陵墓」でミューオンを使った調査は初。古墳の実態解明につながるか注目される。

 橿考研の西藤清秀・技術アドバイザーと石黒勝己・共同研究員のグループは、宇宙から飛来するミューオンの軌跡を映す高感度フィルム(縦13センチ、横30センチ)4枚を取り付けた装置(縦40センチ、横90センチ)を2018年12月、古墳周囲の4カ所に設置。フィルムを交換しながら20年4月まで調査を続け、解析する。

 ミューオンは、物質を構成する最小単位、素粒子の一つで、厚さ1キロ程度のものも突き抜ける。古墳内に空洞があると透過しやすく、ミューオンを捉えたフィルムをコンピューターで分析すると空洞を可視化できる。

 ミューオンを使った調査は同県斑鳩町の春日古墳や同県大淀町の石神古墳でも実施され、いずれも内部の空洞を確認。エジプトでは、クフ王ピラミッドに未知の巨大空間があることが分かった。

ミューオンを観測するための装置=奈良県桜井市で2018年12月5日撮影、奈良県立橿原考古学研究所提供

 西藤技術アドバイザーは「陵墓など立ち入ることができない場所の調査手法として精度を上げ、内部の構造を知りたい」と話す。

 箸墓古墳では、宮内庁の調査で埴輪(はにわ)や土器が出土。後円部からは「特殊器台」と呼ばれる、吉備地方の墳墓に特徴的な遺物も見つかった。【藤原弘】

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