この国はどこへ これだけは言いたい 元国連事務次長・明石康さん・88歳 「どう話すか」より「何を話すか」
毎日新聞
2020/1/10 東京夕刊
有料記事
3302文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

多忙な人である。昨年11月にインタビューを申し込み、二つ返事で快諾してくれたが、指定されたのは40日後。現役を退いて22年が過ぎる「ミスター国連」、明石康さん(88)はその間、講演会やテレビ番組の収録などに飛び回っていた。「世界情勢に思いを巡らせ、いろいろな人と交流を続けています。それが元気の秘訣(ひけつ)かもしれません」
国立京都国際会館の理事長など、今も10個以上の肩書を持つ。「晴耕雨読への憧れはあるのですが、実現はまだですね」。先日は立命館大で各国の留学生を相手に英語で講義し、質疑応答で「日本の右傾化」を指摘する中国人学生と向き合った。
この記事は有料記事です。
残り3027文字(全文3302文字)