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記者の目

学校の事件事故調査のあり方 「沈静化」体質と決別を=樋口岳大(西部報道部)

亡くなった中村真弥香さんが中学1年の時に描いたメッセージ付きの絵を持ち、真相が解明されない無念を語る祖父の幹年さん=鹿児島県出水市で2019年10月16日、樋口岳大撮影

 いじめや教師の不適切指導が疑われる自殺、授業中に起きた事故――。学校生活に関連して子供の命が失われた遺族らに毎日新聞などがアンケートをしたところ、教育委員会などが設置する第三者委員会の調査に対し、多くの人が「事実解明が不十分」と考えていた。第三者委が設置されるまでの学校側の調査にも多くの被害者が不満を感じている。「我が子に何があったか知りたい」という家族の願いはなぜ、かなわないのか。国は、学校事件事故の調査で生じている問題の全体像を早急に把握すべきだ。

 私が学校側の調査を疑うきっかけとなった取材がある。

 2014年1月に長崎県新上五島町立中3年だった松竹景虎(かげとら)さん(当時15歳)が、自ら命を絶った。町教委が作成した報告書にはいじめを示唆する記載があったが、町教育長は自殺から16日後に遺族に口頭で報告した際、その部分を意図的に読み飛ばしていた。後に気づいた遺族から抗議され、教育長は謝罪に追い込まれた。「教育行政トップが遺族を欺くのか」。私は絶句するしかなかった。

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