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2020に懸ける

世界一の「鬼ごっこ決定戦」でW杯の興奮再現へ ラグビー7人制男子日本代表ヘッドコーチ・岩渕健輔

東京五輪で金メダルを目指すラグビー7人制男子日本代表の状況を語る岩渕健輔ヘッドコーチ=東京都府中市で2020年1月8日午前10時17分、大谷津統一撮影

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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)の興奮を五輪でも再現――。ラグビーの7人制男子日本代表は東京都府中市で代表候補合宿を実施し、東京五輪に向けた準備を進めている。4位と健闘した2016年リオデジャネイロ五輪後は低迷が続く日本の再建を担うのは、岩渕健輔ヘッドコーチ(HC、44歳)だ。

     「五輪をイメージして練習できるよう取り組んでいる。日に日に緊張感が高まっている。W杯後の五輪で危機感を持っている。ラグビーになじみのない方にも見ていただけるが、五輪の多くの競技の中で、より一層存在感を出さなければいけない」

     合宿会場である府中朝日フットボールパークは、五輪の舞台である味の素スタジアム(調布市)に近い。合宿では基礎体力とセットプレーの強化に加え、精神面の安定をテーマに掲げる。実戦形式の練習では、数日前にキックオフの時間だけ決め、ウオームアップの方法や戦術などを選手の判断に任せている。

     「前後半14分の中で安定したパフォーマンスが出せるよう、いろんな負荷をかけている」

    グラフィック・村上和

     世界の強豪が争う今季のワールドシリーズ(WS)では、第1戦が最下位の16位、第2戦は15位と苦戦している。

     「一つのミスでトライを取られ、立て直せない状況が続いている。ミスが起こっても自分たちのペースに戻したい。キックオフでボールを取れるかが大切。スプリント(ダッシュ)を繰り返すので、15人制とは違う能力が試される。世界一の『鬼ごっこ決定戦』だ」

     W杯で活躍したWTB福岡堅樹(パナソニック)、レメキ・ロマノラバ(ホンダ)らも五輪に挑戦する意向を示している。五輪代表は12人の狭き門。W杯で日本の8強入りに貢献した福岡といえども代表切符を簡単にはつかめない。

     「(福岡とは)まだいろいろな話をしている最中。いつ(代表に)来ることができるのか決まっていない。藤田(慶和、パナソニック)や松井(千士、サントリー)は15人制ではWTBやFBだが、セブンズ(7人制)ではすべてのポジションをやってくれている。複数のポジションができるというのは大きなポイントになる」

     目標とする金メダルへの道は険しいが、まずはWSで8強入りし、足場を築けるか。チーム内の競争意識を高めることで戦力の底上げを目指している。

     「リオ五輪の(1次リーグ初戦で日本に敗れた)ニュージーランドのように、パフォーマンスをコンスタントに発揮するのが難しい競技。日本は常に(WSで)4強に入っていたわけではなかったが、五輪で4強に入れた。難しいがチャンスはある」

    選手時代は積極的に海外へ活躍の場を求めてプレーしたラグビー7人制男子日本代表の岩渕健輔ヘッドコーチ。日本人として初めてイングランド1部リーグのサラセンズへの入団が決まり、ジャージーに袖を通して笑顔を見せた=東京都内で2000年8月9日、小座野容斉撮影

     日本ラグビー協会の専務理事を兼務し、国内リーグのプロ化などの難題にも取り組む、異例の二足のわらじを履く。日本ラグビー界のキーマンとして重要な役割を担っている。

     「大変とは思っていない。最初からわかっていたこと。良いスタッフがいて、ちゃんと機能している。7人制は五輪後も大会がある。パフォーマンスが落ちないように強化しなければいいけない」

    【大谷津統一】

    いわぶち・けんすけ

     青学大、神戸製鋼でSOとして活躍し、日本代表キャップ20。神戸製鋼入社後、英ケンブリッジ大に留学。イングランド1部リーグのサラセンズでもプレーした。日本ラグビー協会では日本代表ゼネラルマネジャーなどを経て、2018年6月から現職。19年6月から専務理事を兼務。7人制日本代表経験もある。東京都出身。

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