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藤原帰一の映画愛

パラサイト 半地下の家族 怒りでなく乾いた感覚、黒い笑いで捉える格差

 びっくりするほど賢い映画。先が読めないエンターテインメントであり、ブラックユーモアいっぱいの社会批評であり、しかも構成、演出、演技、美術、編集のすべての完成度が高く、オリジナル。カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞したのも当然、アカデミー賞も最有力という作品です。

 映画に登場するのは、ごく貧しい4人家族と、お金持ちの4人家族。最初に出てくるのは貧乏一家の方でして、横に細長い窓から場末感いっぱいの街路が見える半地下の部屋に家族4人が密集して住んでいます。ワイファイがつながらないというのでスマホを高く掲げて部屋の天井を行き来し、つながるところが見つかるとみんなで喜ぶという具合。親子4人みな定職がなく、宅配ピザの箱を組み立てた小銭で生き延びています。

 そんな時に、留学の決まった大学生の友人の代わりとして家庭教師のアルバイトをする誘いが大学受験に4回失敗した息子のギウに、舞い込みます。受験勉強ばかりしたので現役大学生よりも家庭教師に向いているというんです。

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