台湾の民意「1国2制度へのノー」明らか 台中関係 焦りは禁物

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再選を決めて笑顔をみせる蔡英文総統=台北市で2020年1月11日午後9時17分、福岡静哉撮影
再選を決めて笑顔をみせる蔡英文総統=台北市で2020年1月11日午後9時17分、福岡静哉撮影

 歴史的な総統選の開票速報にわく台湾人を中国大陸の同胞はどう見たのだろうか? 北京の友人に聞いたが、中国中央テレビは映像を流していなかった。

 台湾総統選は1996年から直接選挙で実施されてきた。今回で7回目、24年間にわたって、台湾の人々は民主的な選挙でトップを選んだことになる。中国の習近平指導部は「1国2制度」による台湾統一を目指す姿勢を鮮明にしている。そうならば、台湾同胞の民意を正面から受け止める時期だろう。

 台湾の民意が「現状の1国2制度へのノー」であることは高い投票率と結果からも明らかだ。1国2制度とは、97年に香港が中国に返還されてからも英領時代からの制度を50年間維持するという中国の約束である。もともとは台湾を統一するために考え出されたアイデアだった。

 一方、台湾では1国2制度への拒否感は強く、歴代最も中国寄りだった国民党の馬英九前総統ですら拒絶していた。そこへ2019年6月からの香港のデモ本格化である。蔡氏は投票前夜の集会でも「民進党に投票して中国の圧力をはね返してほしい」と訴えた。

 中国への危機感の背景には台湾人意識の高…

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