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さよなら「子ども文庫」 会員数減で閉館へ 利用者「感謝しかない」 茨城・取手

さよならパーティーで文庫の蔵書を引き取る参加者たち=茨城県取手市で

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 茨城県取手市谷中で地域住民が半世紀近く運営してきた児童書専門の会員制私設図書館「谷中子ども文庫」が、少子化による会員数減少などにより4月4日で閉館することになった。かつての利用者らが11日、近くの集会所でさよならパーティーを開き、子どもの頃に親しんだたくさんの蔵書に別れを告げた。

 子ども文庫は1975年1月、当時小学校教諭だった小泉真理子さん(74)が「子どもの読書環境を整えたい」と一念発起して自宅で開設した。当初は約800冊を廊下に並べる形で始めたが、利用者が増えたため敷地にプレハブ小屋を建てて移設。その後、敷地内の2階建ての蔵を改造して文庫を拡充してきた。

 会員数は最盛期の70年代後半には約120人に上り、所蔵冊数も2000年代には約6500冊まで膨らんだ。東日本大震災(11年3月)で建物が被災したため、子ども文庫のボランティアで近所に住む田島多恵子さん(76)の自宅に移転。蔵書は約3500冊に削減。会員も2人だけになっていた。

 さよならパーティーには約70人が参加。田島さんは「ボランティアたちが上手に運営方法をつないできた」と振り返った。小泉さんは「残念だけど仕方がない。子どもたちに楽しい思い出を残せた」と感慨深げだった。

 小学生の時によく利用したという県職員の根本孝さん(55)=取手市=は「本がいっぱいあって満ち足りた気分になった。友達とおしゃべりもした。自分にとって古里の原風景であり、感謝しかない」、英語塾経営の兼平咲子さん(39)=守谷市=は「文庫のおかげで本が好きになった」と振り返った。

 会場には蔵書の一部が持ち込まれ、1人10冊を限度に希望者に無償配布された。【安味伸一】

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