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阪神大震災25年

「しんどいけど楽しいこと見つけたら幸せ」 震災遺児が農園で自立した軌跡

ホウレンソウの収穫に励む畑中信介さん=滋賀県甲賀市信楽町牧で2019年12月6日、阿部絢美撮影

 小学6年の時に阪神大震災で両親を亡くした畑中信介さん(37)が、滋賀県甲賀市信楽町で農園を営んでいる。同情されるのが嫌で自分の殻にこもったこともあったが、信楽で恩人に出会って人生が変わった。今は農業が楽しくてたまらない。「自分は不幸だと思い込まないで」。災害遺児にメッセージを送る。

 25年前の1月17日。兵庫県西宮市の木造2階建ての自宅が全壊。自身と3歳上の兄は無事だったが、1階で寝ていた父進一さん(当時46歳)と母晶子さん(当時43歳)が、がれきの下敷きになって亡くなった。共に教諭で「おとん」は穏やか、「おかん」はパワフルな人だった。葬儀が終わっても頭は真っ白で、ただ泣き続けた。

 その後は親戚の家を転々とした。周囲はよくしてくれたが、「わかりやすい不幸な境遇」の自分が、腫れ物に触るように扱われるのが嫌だった。他人と壁を作るようになり、親戚にも敬語を使った。中学で入ったバスケットボール部では1人で練習することもあった。大学卒業後、京都市内のメーカーに入社しても人間関係がうまくいかなかった。

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